サンローラン(Saint Laurent)2013-14年秋冬コレクションは、デザイナー就任以来初めてエディ・スリマンが手掛けたメンズショー。モデルはエディ自らがキャスティングし、BOS ANGELES、COASTAL CITIES、EGYPTIAN HIP HOP、HALLS 、SOBO、SWIM DEEP、THE GARDENといったミュージシャンを中心に、個性的な顔ぶれとなった。
軸となるのは、スモーキングジャケットやレザージャケット、デニムやレザーパンツといったシャープなアイテムを用いたスタイルだ。中でもチェックシャツやストールのボーダー、クラッシュドデニムなどからは、グランジの要素が色濃く感じられる。
コラボレーションも行っていて、ブランク&ホワイトのマントは、ロスを拠点に活動する男女のアーティストデュオであるスミ・インク・クラブ(SUMI INK CLUB)と制作したもの。2人のドローイング作品が、ビーズ刺繍によって落としこまれたマントは、重厚感たっぷりだ。
期待を裏切らず、ボトムはエディらしいスーパースキニーで統一された。しかし全身タイトにまとめるだけではなく、ニットやアウターはややルーズシルエットを選び、メリハリのあるバランスに仕上げるのが今季のサンローラン流。ゴージャスなダルメシアン調のラビットファーコートには、チェックシャツを合わせるといったミスマッチ感も楽しい。また、会場には回転する巨大なカメラ装置が現れるなど、演出にも随所にこだわりを見せた。
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