中川政七商店(Nakagawa Masashichi Shoten)は、初の複合商業施設「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」を2021年4月14日(水)、奈良市元林院町(ならまちエリア)に開業。「中川政七商店 奈良本店」やスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」、レストラン「㐂つね」、コワーキングスペース「JIRIN」がオープンする。
江戸時代中期、麻織物「奈良晒」の問屋として創業し、日本の工芸をベースにした、数多くの生活雑貨を世に送り出してきた中川政七商店。今回、長い歴史の中でも"初"となる複合商業施設を、創業の地・奈良に開業する。施設内には猿田彦珈琲・㐂つねなどが併設し、施設名は中川政七商店の"鹿"、猿田彦珈琲の"猿"、㐂つねの"狐"組み合わせて「鹿猿狐ビルヂング」と名付けた。
日本を代表する建築家の一人・内藤廣が手掛ける3階建ての施設では、この場所でしかできない買い物や飲食、ワークショップなど様々な体験型コンテンツを用意する。
1階と2階にオープンする「中川政七商店 奈良本店」では、800を超えるつくり手と生み出した約3,000点の商品を展開。300年の歴史が紡いできた、いまの暮らしに寄り添う道具や、奈良を訪れた記念となるような本店でしか購入できない限定品などを取り揃える。
手績み手織り麻の絵はがきを制作するワークショップや、麻生地づくりの道具に触れられるツアーなど、体験型のコンテンツも実施する。「あつらえカウンター」では、生地24m分を織り上げるのに1か月以上かかるな「手績み手織りの麻生地」を20色から選び、タペストリーや座布団などの小物が注文できる。
「鹿猿狐ビルヂング」の限定アイテムとして、“鹿・猿・狐”を描いたかや織や注染など工芸を活かした暮らしの道具を展開する。3匹が寄り添う愛らしい姿、麻の反物を背負う鹿、コーヒーを手に取るサル、すき焼き鍋をもって手招きする狐など、それぞれの特徴にちなんだ“ほっこり癒し系デザイン”のアイテムが揃う。
1階には、スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が関西初となる店舗を出店。開放的なガラス窓に面した空間で、古きよき趣が残る街並みを眺めながら高品質のコーヒーを堪能できる。
東京・代々木上原にあるミシュラン一つ星掲載店「sio」による、初のすき焼き店「㐂つね」もオープン。お弁当のテイクアウトも用意しているので、観光の合間にも気軽に楽しめる。
興福寺の五重塔などが見える3階には、中川政七商店初となるコワーキングスペース「JIRIN」を展開。ブックディレクターの幅允孝がセレクトした本が揃うライブラリも用意する。また、経営講座やトークイベントなど、学びのイベントも開催していく予定となってる。
「鹿猿狐ビルヂング」のグランドオープンにあわせて、近隣にある「遊 中川 本店」「茶論 奈良町店」「時蔵」「布蔵」もリニューアル。茶道の新しい楽しみ方や学び方を提案する「茶論 奈良町店」では、季節の美味しいお菓子とともに、選りすぐりのお茶を味わうことができる。観光の合間にもホッと一息くスポットとして、今回オープンする「猿田彦珈琲」とともに覚えておきたい。