土屋鞄製造所(TSUCHIYA KABAN)がおすすめする、レザーアイテムのお手入れ方法を紹介。いつも使っているレザーバッグや、革財布などを長く愛用するための、「基本のケア」や「保管方法」を解説する。
ケアする前に、愛用のレザーアイテムにじっくりと触れ、状態を確認するのも大事。手で触れた時にかさつきを感じたら、ケアが必要なサインだ。人間の肌と同じように、天然皮革も時にはかさついたり、つやが出たりと、日々状態が変わっていくていくもの。革の変化を見逃さないようにしよう。
■用意するもの
・鞄/革小物用ブラシ
・革専用のオイルもしくはクリーム
・布(オイルもしくはクリームを塗る用)
・布(乾拭き用)
※使用する布は、ファスナーなどに引っかかる可能性があるため、パイル地のものは避けた方が良い。綿など天然素材で、革に傷を付けにくい柔らかいものがおすすめだ。
1.ほこりを落とす
まず鞄や財布などの中身を全て取り出したら、ブラシを使ってほこりを取り去る。強く押し付けず、優しくなでるようにブラッシングしよう。縫い目部分は特にほこりが溜まりやすいため、念入りに行うと良い。
2.布にオイル(クリーム)を取る
きれいな柔らかい布に、1円玉程度のオイル(クリーム)をつける。使う量は、財布や名刺入れなどの小物は米粒くらいが適切。鞄の場合は、サイズと状況を見ながら少しずつ増やしていくのがおすすめだ。
3.オイル(クリーム)を手早く塗り広げる
オイル(クリーム)をさっと全体になじませる。円を描くように塗ると、きれいに塗り広げることができる。尚、クリームの付け過ぎはシミの原因になるので要注意。“薄く手早く”がポイントだ。
※革の種類によっては、オイル(クリーム)を塗ると色落ちをする場合も。目立たない場所で事前に試してから使用するようにすると良い。
4.乾かす
日光が当たらない場所に置いて乾かし、オイル(クリーム)を革になじませる。クリームによって乾燥に必要な時間は異なるが、乾くまでしっかり待ってなじませるのがポイントだ。
5.乾拭きをする
最後に、柔らかいきれいな布で、全体を優しく乾拭きして基本のお手入れが完了。
■用意するもの
・鞄/革小物用ブラシ
・布(乾拭き用)
・タオル
・新聞紙
・製品が包まれていた不織布の袋
※布は「基本のオイルケア」同様に、引っかかるパイル地のような素材は避け、革に傷をつけにくい柔らかい素材がおすすめ。