2013年2月17日(日)、ポール・スミス(Paul Smith)がロンドンにある美術館、テートブリテンで2013-14年秋冬コレクションを発表した。深みのある鮮やかなカラーパレットとマニッシュなシルエットが特徴の今シーズン。パンツルックを中心とした、機能性と華やかさのバランスをしっかりとらえたウェアラブルなスタイルがそろった。
こっくりとしたパープル、ピンク、レッド、ブルーなどのポール・スミスらしい配色のカラーブロック・コーディネートが印象的。ブルーのジャケットやパンツに反対色のレッドのブーツを合わせたスタイルも、同系色のグラデーションのルックもミニマルなシルエットにより色味の良さが活かされている。ストライプとスクエアを組み合わせた柄や、建築物のようなグラフィックのウェアもインパクトがありながら、アーバンなムードを演出している。
肩のラインを強調したシャープなシルエットも、アンドロジナスで都会的な女性像を演出する重要なファクター。ホワイトのシャツは身頃にハリのある生地を使用し、丸みのないボックスラインを描く。ミニ丈のドレスは、パワーショルダーでクールな仕上がりに。ゆったりしたウエストラインやショルダーからアームにかけたボリュームなどマニッシュなシルエットにより全体をクールな印象に。
ジャケットやテーパードパンツなど、マットな素材が鮮やかなカラーとマッチし、上質なイメージをつくる。トップスやインナーのシアーな質感のほどよい光沢は、全体のアクセントになった。