グラフペーパー(Graphpaper)は2020-21年秋冬メンズコレクションを発表した。
今季のグラフペーパーのテーマは「ディーター・ラムス(Dieter Rams)」。インダストリアルデザイナーとして数多くのプロダクトを生み出してきた人物であるディーター・ラムス自身を主題に、彼のモノ作りの精神“less,but better”を服に反映した。
コレクションを通して感じるのは、グラフペーパーらしいベーシックなアイテムに付随する“無機質”なムードだ。ディーター・ラムスのプロダクトに多く見られる、ライトグレー、チャコールのカラーをメインに据えている。
その中で存在感を発揮している要素がオレンジのアクセント。ディーター・ラムスが手掛けるラジオに多く見られるオレンジのボタンやハンドルのカラーを抽出し、無機質なアイテムと共に、色の観点から彼の持つデザインの美学を服の上で表現する。
機能主義者として知られるディーター・ラムスの信条も、しっかりと汲み取っている。例えば、ダウンジャケットは、機能性素材“ソロテックス(SOLOTEX)”を表地に採用しているほか、内部にショルダーストラップを忍ばせることで、一時的に脱ぐ際に手を煩わせないような仕組みを備えた。
グラフペーパー史上最も大きなサイズ感のシャツは今季注目のアイテムの一つ。ただ大きいだけでない、毎シーズン“大人の為の上質なワードローブ”を提案するグラフペーパーらしいリラックスしたサイズ設計が魅力。サイドに配するポケットは貫通しているため、そのままボトムスのポケットにもアクセスすることが出来る。
また、国内外ブランドとのコラボレーションアイテムも複数登場。トーマス・メイソン(THOMAS MASON)の別注生地によるシャツや、ループウィラー(LOOPWHEELER)のスウェットをはじめ、ミズノ(MIZUNO)のスニーカー「ウエーブ プロフェシー 8(WAVE PROPHECY)」のコラボレーションモデルを新たに展開する。