ダイリク(DAIRIKU)の2021-22年秋冬コレクションが発表された。
テーマに「Brat pack」を掲げた今シーズン。着想源となったのは、映画『アウトサイダー(The Outsiders)』『ブレックファスト・クラブ(The breakfast Club)』『セント・エルモス・ファイアー(St. Elmo's fire)』などといった、80年代の若手ハリウッド俳優が出演していた青春映画や学園映画だ。
物語に登場した彼・彼女らにフォーカスし、映画衣装や舞台挨拶時のフォーマルウェア、俳優たちの私服をミックスしたようなアイテムを展開する。
『ブレックファスト・クラブ』のロゴをあしらったTシャツは、今季を特に象徴するアイテム。何度も洗濯することで生地がゆがみ、プリント位置がずれる現象をイメージして、文字部分にひび割れ加工やぼかしの加工を施した。ルーズなデニムパンツと合わせることで、映画の主人公たちのようなカジュアルな装いに仕上げているのも印象的だ。
グレーやネイビー、ブルーの豊富なカラーバリエーションで展開されたスウェットは、映画『アウトサイダー』の主人公たちが着ていた衣装から着想を得たもの。スウェット全体には汚れたように見える黄変加工を、襟や裾にはダメージ加工を施してヴィンテージ感を演出した。
舞台挨拶の衣装を彷彿させるアイテムとして披露されたのは、ショールカラーの3ピーススーツ。ピンクとブルーの差し色でアクセントを加えたジャケットや鮮やかなブルーのシューズなどと合わせ、プレイフルなムードも纏わせた。
また、ポール・トーマス・アンダーソンの映画『ブギーナイツ(BOOGIE NIGHT)』で描かれる、“79年から80年に移り変わる日に、カウントダウンパーティーをするワンシーン”から着想を得たシャツも登場。80年代のポップなカラーをシャツ全体に落とし込みつつ、襟を大きめにすることで70年代を表現した。