3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2022年春夏コレクションが発表された。
花が季節と共に開花するように、女性も絶え間なく美しい成長を遂げる。今シーズンはそんな“開花する女性”の姿を、ロマンティックかつ実用的なワードローブで表現した。
目を引くのは、花びらのようにあしらわれたフリルやギャザーなどのディテールデザイン。たとえば、クラシカルなトレンチコートは襟元を大胆なフリルで装飾。ロマンティックなエッセンスをプラスしている。
UラインやVラインに大きくくりぬいた首元や、ショルダー部分のカットアウトも女性らしさを強調するポイント。ボリューミーなフリルやギャザーのデザインとともに、上品な色気を演出した。
全体を通して、シルエットはゆったりとエフォートレスな印象。風をふわりと纏う含む女性らしいシフォン素材のチュニックには、センタープレスを施した太めのスラックスをオン。布地をたっぷりと使用し、リラックスした雰囲気に仕上げている。
今シーズンは、ロマンティックさとともに実用性が強調されているのも特徴。変形可能なチェック柄のジャカードニットやフロントにジップをあしらったジャンプスーツ、プリーツの入ったキュロットなどがその好例だ。自由で機能的、それでいてエレガントな衣服は、3.1 フィリップ リムの持つ現代的な女性像を見事に表現している。
白、黒、ベージュなどシンプルなカラーパレットにアクセントをプラスするのは、春夏の弾けるような陽気を思わせる、ネオンオレンジやグリーン、ピンクなどのヴィヴィッドカラー。また、大小さまざまなチェック柄をあしらったシャツやパンツも、カラフルな遊び心でコレクションにリズムを生み出している。