ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の創業から現在まで、ブランドの歴史と深い関係を持つ6人のミューズにスポットを当てた世界で初の、そして随一のエキシビション「Timeless Muses (時を超えるミューズたち)」が、2013年8月31日(土)から9月23日(月・祝)まで開催されている。会場は国指定重要文化財であり、間もなくリニューアルから1周年を迎える東京ステーションホテル。東日本大震災から2年半が経った今、本展を通じて世界中のより多くの人々が日本を訪れるきっかけになればという願いも込められている。
展覧会「Timeless Muses(時を超えるミューズたち)」では、ケイト・モス、カトリーヌ・ドヌーヴ、ソフィア・コッポラ、フランソワーズ・サガン、ナポレオン三世妃 ウジェニ皇后、シャルロット・ペリアン、それぞれの女性の個性とブランドとの絆を、新しいテクノロジーを駆使し、ルイ・ヴィトンならではの手法で多角的に表現する体感型のエキシビションだ。
オペラグラスをかけると動画やイメージが浮かび上がる3Dの仕掛けがあり、秘め事の楽しさを覚えさせる謎めいた演出も魅力。
扉が開くとヨーロッパの伝統的な駅舎を思わせるようなアンティークな空間に出迎えられる。チケットカウンターを模した受付でオペラグラスをもらうと中へ。最初の部屋では壁一面を使い、イントロダクションが描かれる。更に奥へ進むと6人のミューズとそれぞれにまつわる品が陳列された廊下へと抜ける。
唯一無二で誰も真似することができない独自の世界観に生きる女性たちは、冒険家でありパイオニアであり、歴史を変え、世界中から称賛される成功を収めた。エキシビションのメインルームでは、周りを驚かせ、後の世まで語り継がれる彼女たちの魅力とブラントのつながりを示すストーリーをナレーションと共に壁面に連ねられた大型のスクリーンと暗室を効果的に使い、映し出す。
ルイ・ヴィトンのトランクを愛用し、パリのクチュリエたちを支援したナポレオン三世の妻であるウジェニード・モンティジョは、ブランドの創設と広く名声を得たきっかけとなり、後の世に新しい時代のラグジュアリーな文化の礎を作った。
『悲しみよこんにちは』の著者であり豪快なギャンブラーの一面も持つフランソワーズ・サガン。マセラティなどスポーツカーを自ら乗り回す彼女は、バッグ「キーポル」を持ち歩き、その愛車の後部座席に放り込んでいたという。
エレガンスの代表格で、モノグラムを愛用したパリ出身の女優、カトリーヌ・ドヌーヴ。永遠のファッションアイコンとして愛されるカトリーヌ・ドヌーヴは本展に合わせて来日し、オープニングセレモニーにも出席した。