ミラノファッションウィークで発表されたエトロ(ETRO)の2014年春夏コレクション。デザイナーであるヴェロニカ・エトロはシンプルな着こなしとハンドクラフトとを対比させることにより、彼女自身の“エレガンス”の解釈を再構築した。
快適であることにこだわりつつ、レイヤースタイルをバリエーションで表現されたコレクション。インスピレーションは、ヴェロニカの祖母の蔵書からインドシナ、オスマントルコの貴重な金属加工技術にまで、さかのぼる。様々な場所、時代へ思いを馳せることでエキゾティシズム、フェミニニティ、ラグジュアリー感を追求し、夏の日差しにふさわしい煌めきや輝きを融合させた。
エトロの象徴的なペーズリー柄はコレクション全体に見られ、様々な手法で表現された。パッチワーク使い、大小様々な花とのコンビネーション、そしてゴールドの装飾と組み合わせることで贅沢な仕上がりに。カラーで主要となるのはレモン、コーラル、ミント、ラベンダー、オーシャンブルー。そしてセージ、カーキ、アイボリーとなどのニュートラルカラーとさりげなくミックスした。
シルエットは今回のテーマを象徴するようなカジュアルで柔らかく体を包み込むようなボリューム感がポイントだ。ショールのようなフロントのホルターロングワンピースはくるぶしまでの長さでふんわりとした仕上がりに。膝下のラップスカートは民族衣装サロンのようにドレープを施し、ゆったりとした雰囲気を創り出している。
アクセサリーには、ブリーチされたゴージャスなシルバーをベルト、ブレスレット、イヤリング、そしてハンドバッグのストラップにも使い豪華な雰囲気を表現した。そしてメタリックのレザーのサンダルでエキゾチック且つ華やかに。
全体的にゆったりとしたリラックス感、流れるようなシルエットにプラスして、ゴールドや加工を施したシルバーを服や雑貨、アクセサリーで部分的に使い、ラグジュアリー感のあるコレクションとなった。