シャネル(CHANEL)の2021/22年 メティエダール コレクションが、メゾンの新しいアトリエ施設「le19M」で発表された。パリの19区とガブリエリ シャネルにとって重要な数字である19に由来する名を冠した「le19M」は、シャネル傘下の専門アトリエが集結し、シャネルのクリエーションの息吹を感じられる場所だ。
これまで職人たちが紡いできた長い伝統を宿すとともに、これからのクリエーションの未来を見据えた「le19M」を舞台とする2021/22年 メティエダール コレクション ショーは、シャネルにとって非常に大切な意味をもつ。メティエダールを最高のかたちで描きたいと、ヴィルジニー ヴィアールはモダンなツイストをきかせながら、今回のコレクションを完成させた。
「le19M」に集結したのは、シャネル傘下の7つのアトリエ。シャネルの伝統が存在する唯一無二の存在であり、アトリエの職人たち自分たちのノウハウを如何なくその場所で発揮する。
壮麗なパターンのデザインから刺繍を生み出すルサージュは、1983年からシャネルのパートナーとして関係性を築き、2002年にシャネルのメティエダールに加わった。ヴィルジニー ヴィアールが率いる現在に至るまで、メゾンと実りあるクリエイティブな対話を続けている。
特に、1996年以降は、シャネルにとって極めて重要な素材であるツイードを再解釈。ツイードは、 ウールの糸に斬新な素材を織り合わせて生み出されている。
2011年にシャネルのメティエダールに加わったアトリエ モンテックスは、伝統と現代のクリエイションを融合させる刺繡のアトリエ。シャネルのコレクションをより魅力的なものに昇華させる、洗練されたモチーフは、ニードルワーク技術や、特殊なカギ状の針を使うリュネビル刺繍、1世紀以上前から伝わるコーネリーミシンを駆使して、いずれも職人の手作業で制作している。
1954年にガブリエル シャネルと共にビザンチン様式のジュエリーを再現してから、カンボン通り31番地にある彼女のアパルトマンの家具をデザインするに至るまで、ロベール ゴッサンスは、彫刻と金細工のいずれにおいても技術の発展を遂げてきた。メゾン ゴッサンスは創業者の遺産を不朽のものとして継承し、現在もシャネルのイマジネーションに息吹を与え続けている。
正確な技術で、厳密なバランスを保ち、完璧な仕上げをもたらすゴッサンスは、2005年にシャネルのメティエダールに加わった。