スペイン、カタルーニャのファッションブランド、アルマンド バシ(ARMAND BASI)の「ARMAND BASI womens summer2010」をご紹介。
コレクションのインスピレーションは、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが主演した映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(REVOLUTIONARY ROAD)」。
50年代後半のアメリカ、生活に困っている訳ではないが、個人的な興味・夢を諦め、家族を最優先する専業主婦としての将来像に不安を覚える女性の葛藤を表現した映画「レボリューショナリー・ロード」。その感覚はそれは政治的にも、社会的にも進んでいて、とても繊細。アルマンド バシは、この世代の女性像に強く関心を持ち、2010年春夏のテーマとして取り上げた。今回のカラーパレット、衣服は映画のイメージや写真からインスピレーションを受けたもで、その特徴はブランドの特徴の1つである花柄プリントの色合いや、白いシャツにシンプルなシルエットのボトムやカーディガンを合わせたスタイルなどに表現されている。
ナイトウェアは、バーレスクムーブメントからインスピレーションを受けている。バーレスクと言うと、30年代初頭のキャバレー、そのセクシーな衣装が有名だが、コレクションではその雰囲気をデザインに取り込んでいる。最近ではアメリカのバーレスク・ダンサーでモデルのディタ・フォン・ティース(Dita von Teese)がキーパーソン。
その他では、ラッフルが特徴的なイブニングドレスや美しい曲線のヒールを特徴とするシューズが印象的。シューズは、フロント部分の底が厚いサンダルタイプのもの、ヒールにレジンを使用しハンドペインティングで牛の角を模したものなど、バリエーション豊富で、スペイン王室のレティシア皇太子妃もご愛用。