ユリウス(JULIUS)が2022年秋冬コレクションを発表。
ブランドの“コア”を打ち出したという今季。1980から90年代を彷彿とさせるムードに、ユリウス独自のダークな要素を掛け合わせ、過剰なまでに装飾的な“攻め”のルックを展開した。
ルック全体に漂うミステリアスなムードは、各アイテムに差し込まれた“架空の生き物”のモチーフから。例えば、艶やかなラムレザーにムートンの裏地を合わせたブラックコートは、ギリシャ神話に登場する半人半牛の怪物・ミノタウロスから着想した力強い表情が重ねられている。
そのハードな印象をさらに強めているのが、ボクシーなショルダー×量感を持たせたアームの誇張されたシルエット。また、前方にせり出したソールに、ミノタウロスの鉤爪のような意匠を施したブーツも印象的だ。
こうした世界観のベースにあるのは、無骨なミリタリーアイテム。ネックに量感をもたせたダウンや、アームの肘を強調したミリタリージャケットといったアウターのほか、ビッグポケット付カーゴパンツ、波打つようなステッチを施して立体的に仕上げたパンツなどのボトムスが揃う。
コントラストの利いた白黒のカラーリングを得意とするユリウスだが、今季はコッパーブラウンをキーカラーとして採用した。シャツ×スウェットパンツなど、惑星を思わせるアーストーンが差し込まれることで、ワードローブに余裕や遊びが生まれている。