タエ アシダ(TAE ASHIDA)は、2023年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを、2022年10月12日(水)に、東京の国立競技場にて発表した。
国立競技場の広大なフィールドを舞台に披露された、タエ アシダの2023年春夏コレクション。ゲストミュージシャンとして小室哲哉が登場し、軽快なリズムの響くショーミュージックを担当した。
目を引いたのは、アクティブなアイテム。ネオンイエロー×グレーの配色が鮮やかなクロップド丈のジャージートップスやパンツをはじめ、メタリックシルバーに輝くトラックパンツ、ジオメトリックなモノグラムプリントをバックに配したホワイトのカットソー、そしてハンドルをラフに掴んで持つホーボーバッグなど、競技場の雰囲気とも調和するスポーティーなピースが登場している。いずれも、明るい色彩や光沢を帯びた質感によって、都会的なムードをまとっていた。
アクティブさは色彩だけでなく、シルエットにも表れている。ケープのようにコンパクトな丈に仕立てたテーラードジャケットや、ボクシーなシルエットのツイードジャケット、肩のラインをリラクシングに仕立てたメンズのシャツジャケットなど、ジャケットスタイルはコンフォートに。
ボトムスも、テーパードシルエットの9分丈パンツやスキニーパンツ、キュロットパンツ、ハーフパンツ、ミニスカートなど、快活な雰囲気のピースが揃う。
また、ブラウスや柔らかなカットソー、ふんわりと分量をとったリゾートムードのドレスなどは背中の開くデザインに仕上げ、ワンピースのサイドにはカットアウトを施すなど、肌を見せるディテールも軽やかさに一役買っている。この他、ワンショルダーのトップスや、ショルダー部分にカットを入れたジャケットなども登場。センシュアルさをわずかに帯びつつも、よりヘルシーな美しさの際立つ佇まいが印象的だ。
さらに、スカラップレース地を用いて緩やかに仕上げたブラウスやロングドレス、メッシュ状の涼やかな生地で仕立てたホワイトのドレスなど、軽快な素材感のピースも存在感を放つ。ダークトーンのゼブラ柄ドレスや、白黒の幾何学柄ワンピースなど、シックな模様のウェアも、柔らかなシフォン素材を用いることで、躍動感や軽さを備えたスタイルに。繊細な花を描いたシフォン素材のドレスは、波打つようなドレープが特徴的な1着。空気を含んで、より一層上品な華やかさを漂わせていた。
ショー終盤に登場したドレスルックもまた、歩を進めるごとに優雅に揺れ動くしなやかな素材が多用されていた。きらびやかなブラックのイブニングドレスには、透け感のあるトレーンがエレガントな余韻を残し、若草色のドレスにはレースと艶やかな光沢の生地を組み合わせ、大胆なスリットをあしらうことで生き生きとした表情に。ブラックのオーガンザをふんわりと重ねるようにして仕上げたドレスは、光を受けてきらめくラメがリュクスなムードを後押ししていた。