ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2014-15年秋冬コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。ショーの舞台となったのは、薄暗い中に大木がたたずむ、おとぎ話の中のような世界。チャイコフスキーの音楽に合わせ、ショーがスタートした。
コレクションを読み解くキーの多くが、おとぎ話にまつわるもの。花や動物、小人、妖精……。今季は夢の世界ならではの、メルヘンチックなデザインが多く登場した。
モチーフとなったのは、森の動物や植物。これらをかたどった平面的なデザインは手作りのワッペンのようだけれど、織りにこだわったリュクスな生地の上に施しているため、カジュアルになりすぎない。そこに、ほど良くシックなシューズやバッグを合わせれば、ユニークなパーティスタイルへとブラッシュアップ。特に動物モチーフのアイテムはキャッチ―で、インパクト大だ。
そしてもうひとつ、キーワードの中に混ざっているのが「騎士」という言葉。このイメージは、ヘルメットのようなフード、サイハイブーツ、グローブといった様々なアイテムに落とし込まれていて、スパンコールやビジューでデコラティブに仕上げられた。そしてそれらのアクセサリーは、シンプルなスタイルに取り入れたり、あえてミスマッチを狙ったように使ったりと、多くのルックで効果的に取り入れられている。
ケープのようなゆとりのあるシルエットが多い中、ドレープのあるロマンティックなドレスにも注目。このドレスにプリントされたのは、夢から現実に引きもどされたかのような、写実的に描かれた植物や動物、鍵などのグラフィック。ほかのスタイリングと同じくフラットなストラップシューズを合わせて、颯爽と着こなしたい。