二尊院(ニソンイン)は、嵯峨天皇の勅願により第三代天台座主(円仁)が承和年間(834〜848)に建立したことにはじまる、京都・嵯峨の寺院。古来より天台宗・真言宗・律宗・浄土宗の四宗兼学の道場として栄えたが、江戸時代後期より天台宗に属しており、「嵯峨三名跡」の一ヵ寺に数えられる。
奈良の仏師によってつくられた本尊二尊は、重要文化財に指定されており、現存する本堂、総門、八社宮、湛空上人廟は京都市指定文化財に指定されている。2016年には平成の大改修として本堂が再建された。
総門からは、約200メートルに及ぶ馬場があり、まっすぐに伸びる参道は花見・紅葉の名所として知られている。