東大寺二月堂は、「奈良の大仏」で有名な東大寺にある仏堂。旧暦2月に行われる東大寺の年中行事のひとつ「修二会(しゅにえ)」を行うための建物であることから、二月堂と呼ばれている。
「修二会」は、二月堂の本尊である十一面観音「大観音」と「小観音」に、様々な過ちを懺悔する宗教儀式で、お供えする水を汲み上げる「お水取り」という儀式が行われたり、大きな松明がともされたりすることから、「お水取り」「お松明」などとも呼ばれている。
創建当時の建物は火事で焼失し、1669年に再建されたが、「修二会」に特化した独特の内部構造を持つ建物であることから、国宝に指定されている。