ミラノで発表されたバリー(Bally)の2014-15年春夏コレクションを手掛けたのは、新デザインディレクターのパブロ・コッポラ。モダンな女性のためのラグジュアリーな新しいコレクションが誕生した。
素材には、バリーらしさが光るエキゾチックなスエードやナッパーレザーに加えて、ウールやカシミヤを贅沢に使用した。触れた瞬間にわかる品質の高さは、歴史あるトップメゾンだけが成せる業。そこに、ブラック、ホワイト、ネイビー、グレーと、ベーシックなカラーパレットを落とし込む。シンプルで、マテリアルの美しさにこだわったミニマルなルックは、新ディレクターの元でも健在だ。
クラシックなブレザーなどのアウターには、メンズライクなテーラリングが多く見られた。精練された素材から生み出されるマスキュリンな構造は、センシュアルで自信に満ちたエレガンスを演出する。バランスのとれたプロポーションも、本コレクションを特徴づける要素のひとつ。ワイドなシルエットのパンツには、短めのレザーブルゾンオン。ペンシルスカートは膝丈でリュクスにまとめた。
ブランドを象徴をする、シューズやバッグなどのアクセサリーには、伝統的なクラフツマンシップが光る。バーガンディやミリタリーグリーンのパンプス、ブーツや、コンテンポラリーなフォルムのバッグは、丁寧に磨きあげられたレザーの光沢が上品な印象。新デザイナーのコッポラは、自身のコレクションについて「フレッシュでオーセンティックなモダン・ラグジュアリーを、一つ一つのエッセンシャルなピースによって体現した」と語った。