特別展「憧れの東洋陶磁 ─ 大阪市立東洋陶磁美術館の至宝」が、福岡の九州国立博物館にて、2023年7月11日(火)から9月3日(日)まで開催される。
中国や韓国から日本にもたらされた陶磁は、古来、貴重な唐物として重んじられている。これらの東洋陶磁は、日本の儀式・室礼における喫茶の道具や調度として、そして茶の湯や食膳で用いる器として、暮らしに浸透してきた。
特別展「憧れの東洋陶磁 ─ 大阪市立東洋陶磁美術館の至宝」では、大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品を中心に、日本人が受け継いできた東洋陶磁を展示。国宝3件、重要文化財19件を含む選りすぐりの名品を一挙に紹介する。
本展では、中国や韓国の陶磁の名品を紹介。中国陶器では《飛青磁花生》(国宝)や《青花蓮池魚藻文壺》(重要文化財)、韓国陶器では《青花辰砂蓮花文壺》や《青磁陽刻菊花文輪花形碗》などを展示するほか、国内に伝来する汝窯青磁、《青磁盤》と《青磁水仙盆》を同時公開する。
また、 銀色の斑紋が浮かぶ日本伝来の油滴天目も。大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の国宝と、九州国立博物館所蔵の重要文化財の油滴天目を、あわせて目にすることができる。
さらに、会場では、室町将軍家の御殿の床飾りを再現。永享9年(1437年)、後花園天皇の室町殿行幸で飾られた伝徽宗(きそう)と玉澗(ぎょくかん)の名画を、青磁の花生・香炉とともに展示する。
特別展「憧れの東洋陶磁 ─ 大阪市立東洋陶磁美術館の至宝」
会期:2023年7月11日(火)〜9月3日(日) 会期中に展示替えあり
会場:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
※金・土曜日の夜間開館の実施については変更となる場合あり
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館)、7月18日(火)
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、高校・大学生 1,300円(1,100円)、小・中学生 900円(700円)、未就学児 無料
※( )内は前売料金(前売券は4月18日(火)から7月10日(月)まで販売)
※上記料金で4階「文化交流展(平常展)」も観覧可
※障害者手帳などの持参者および介護者1名は無料(そのほか、無料対象者については博物館ホームページを参照)
【問い合わせ先】
TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)