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展覧会「いとしのレトロ玩具」弥生美術館で - 懐かしの玩具約700点以上、玩具史100年の軌跡

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展覧会「いとしのレトロ玩具 もう逢えないと思ってた、がここにある」が、東京・弥生美術館にて、2023年9月24日(日)まで開催される。

遊び心と夢に溢れたレトロ玩具を展観

《ムーンロケット》増田屋齋藤貿易 1960年代 増田屋コレクション蔵 © Masudaya Corporation
《ムーンロケット》増田屋齋藤貿易 1960年代 増田屋コレクション蔵 © Masudaya Corporation

玩具と共に人は成長し、その懐かしい思い出は大人になってからもいつだって心の中にある。16世紀から19世紀にかけて、世界的にも突出したおもちゃ文化を作り上げた日本の玩具界は、20世紀の激動の中、目まぐるしい変化を遂げた。

約700点以上のレトロ玩具を展示

《マスダヤ 社会科玩具シリーズ お店屋さんごっこ》増田屋齋藤貿易 1956年(昭和31) 発売 ©Masudaya Corporation
《マスダヤ 社会科玩具シリーズ お店屋さんごっこ》増田屋齋藤貿易 1956年(昭和31) 発売 ©Masudaya Corporation

「いとしのレトロ玩具 もう逢えないと思ってた、がここにある」は、20世紀の玩具界に訪れた2つの大きな変革、時代の精神・価値観などの文化的変革、テクノロジーの発達による変革を軸に、遊び心と夢に溢れたレトロ玩具について、約700点以上の貴重な玩具の展示と共に紹介する展覧会。あわせて、玩具史における100年間の軌跡を辿る。

玩具の歴史&時代と共に進化し続ける玩具

《ソルジャー(兵士)》オキュパイド・ジャパン製 増田屋齋藤貿易 1940年代 増田屋コレクション蔵 ©Masudaya Corporation
《ソルジャー(兵士)》オキュパイド・ジャパン製 増田屋齋藤貿易 1940年代 増田屋コレクション蔵 ©Masudaya Corporation

どの時代においても、当時最先端の技術を詰め込まれ、人々の夢と憧れを一身に背負った玩具たちは、まさに世相を映す鏡でもあった。たとえば戦時下は、兵士をモチーフとした玩具などが製造されていた。展示されるレトロ玩具は、戦前の子どもたちが遊んでいた玩具から、「Made in occupied Japan(占領下の日本製)」の玩具、戦後の復興を経て華麗に蘇った玩具まで勢揃いする。

戦後日本を反映する玩具

《De luxe KITCHEN SET》ダイヤ 1970年代
《De luxe KITCHEN SET》ダイヤ 1970年代

昭和30年以降の日本において、当時の経済白書が「もはや戦後ではない」と明記するほどに、技術革新は目まぐるしいものがあった。三種の神器(白黒テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機)、新三種の神器(自動車、クーラー、カラーテレビ)が登場すると、大衆の消費欲はピークを迎え、経済成長を促進していく。

そんな大量消費社会を反映するかのように、子どもの玩具にも様々なギミックが搭載され、大人社会に倣うかのように画期的な玩具が生み出されたのである。会場では、そんな時代背景が感じられるような玩具が集結する。

現代のホビー文化やKawaii文化における玩具

《レトロ喫茶 ゼリー かき氷マスコット》トイズスピリッツ 2022年 ©2018 TOYS SPIRITS CO.,LTD. All Rights Reserved
《レトロ喫茶 ゼリー かき氷マスコット》トイズスピリッツ 2022年 ©2018 TOYS SPIRITS CO.,LTD. All Rights Reserved.

加えて、現代の玩具事情にもフォーカス。玩具の世界と地続きにあるような現代のミニチュア、ホビーブームやKawaii文化など、大人になっても心惹かれる玩具の魅力に迫る。

展覧会概要

「いとしのレトロ玩具 もう逢えないと思ってた、がここにある」
会期:2023年7月1日(土)~9月24日(日)
会場:弥生美術館 1~2階
住所:東京都文京区弥生2-4-3
休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)は開館、7月18日(火)、9月19日(火)は休館)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 1,000円、大・高生 900円、小生 500円
※竹久夢二美術館と2館併せて観覧可

※撮影:大橋愛

【問い合わせ先】
TEL:03-3812-0012

Photos(17枚)

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