ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)が、2014-15年秋冬コレクションを発表した。
ブランド20周年をむかえる今季は「Boy meets Girl」と名付けられた。デザイナーの丸山敬太はコレクションについて、「ニューヨークに住んでいるボーイッシュな男の子と、ロンドンに住んでいるガーリッシュな女の子というキャラクターを設定し、その子たちが出会うという物語の中でいろんなキーワードを立てていきました」と話す。展開される服は、マスキュリンとフェミニンのどちらの要素も取り入れながら、ブランドらしい「和」のテイストが織り交ぜられている。
アウターは、手首にファーをあしらったタータンチェックのノーカラーコート、アストラカンのような手触りのファーコートといった上品なものから、ビッグシルエットのフード付ウールコートや、モッズコート、ニットのジップアップコートなど、カジュアルでボーイッシュなものなどが登場する。
コレクションでは、至るところに昭和や大正時代の雰囲気を感じさせるプリントやディテールが見られる。ニットカーディガンには、椿が愛らしく咲き乱れていたり、ワンピースにはレトロなフラワー柄を用いたりと、古風な可愛らしさをアピール。また「京都」はコレクションの中のキーワード。繊細な総レースのドレスやスカートには、なんと五重塔やウグイスの模様が描かれている。
とびきりエレガントなドレス2着も、受注オーダー商品として展開。淡いピンクのドレスは、ティアードやフェザーが華やかでロマンティックな仕上がりに。ビジューがたっぷりあしらわれたカーディガンも、ドレッシーな着こなしを引き立てる。
丸山はコレクションについて次のようにコメントした。「“私の中の男の子”と“私の中の女の子”。女性も男性も、誰しもが自分の中に2面性を持っているということが、一番のテーマです。今年でブランドが20周年を迎えるのですが、これは僕の洋服のテーマであることに、改めて気づきました。メンズライクなもの、レディライクなものをミックスし、そこにあらゆる要素を織り交ぜることが、自分のコレクションづくりのベーシックだと思います。原点回帰というわけではありませんが、20周年をむかえ、この先10年、20年先の新しいスタートを切る意味でも、今回のテーマがしっくりきました」。