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サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表

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展覧会「サエボーグ『I WAS MADE FOR LOVING YOU』/津田道子『Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる』 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」が、東京都現代美術館にて、2024年3月30日(土)から7月7日(日)まで開催する。

サエボーグと津田道子の受賞記念展

津田道子 《あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。》 2016年
「オープン・スペース2016 メディア・コンシャス」展示風景(NTT インターコミュニケーション・センター(ICC)、東京)
撮影:山本糾
津田道子 《あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。》 2016年
「オープン・スペース2016 メディア・コンシャス」展示風景(NTT インターコミュニケーション・センター(ICC)、東京)
撮影:山本糾

東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、中堅アーティストを対象とした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」を、2018年より実施している。展覧会「サエボーグ『I WAS MADE FOR LOVING YOU』/津田道子『Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる』 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」では、第4回となる同賞の受賞者、サエボーグと津田道子の作品を紹介する。

サエボーグ:「ケア」に着目した作品

「あいちトリエンナーレ2019 情の時代『House of L』」公演風景(愛知県芸術劇場、名古屋)
撮影:蓮沼昌宏
「あいちトリエンナーレ2019 情の時代『House of L』」公演風景(愛知県芸術劇場、名古屋)
撮影:蓮沼昌宏

1981年生まれのサエボーグは、ラテックス製のボディスーツを身にまとい、パフォーマンスやインスタレーションを展開してきた。カラフルでデフォルメされた家畜や害虫などによって繰り広げられるパフォーマンスは、一見楽しげではあるものの、人間の残酷性や消費の問題、人間社会における介護やケアの問題をも問いかけるものである。

「Cycle of L」公演風景(高知県立美術館、2020年)
撮影:釣井泰輔
「Cycle of L」公演風景(高知県立美術館、2020年)
撮影:釣井泰輔

「I WAS MADE FOR LOVING YOU」展では、これまでにサエボーグが展開してきたパフォーマンスをベースに、人間と動物の関係性というテーマのなかで、「ケア」に着目した作品を発表。鑑賞者がパフォーマンスの一部となることで、時として観る側が観られる側へと転換されるような展示を試みる。

津田道子:カメラと身体性、家族を起点に

津田道子 《東京仕草》 2021年
「Back TOKYO Forth」展示風景(東京国際クルーズターミナル、 2021年)
撮影:Akira Arai (Nacása & Partners Inc.)
津田道子 《東京仕草》 2021年
「Back TOKYO Forth」展示風景(東京国際クルーズターミナル、 2021年)
撮影:Akira Arai (Nacása & Partners Inc.)

一方、1980年生まれの津田道子は、映像メディアの特性を活かしつつ、インスタレーションやパフォーマンスなどを手がけてきた。映像装置とシンプルな構造物を配置し、現実と虚構とを混在させる津田の作品空間は、鑑賞者の視線や動作を操作することで、知覚や身体感覚を顧みることへと誘うものである。

津田道子 《so far, not far》よりスチル画像 2023年
津田道子 《so far, not far》よりスチル画像 2023年

「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」展では、津田自身の幼少期、ホームビデオに収められた家族の出来事に着想した新作を中心に、映像装置が組み込まれたインスタレーションを発表。カメラの位置やフレームと映る人の関係が、身体の距離感を測る道具になるという考えのもと、家族という最小単位の社会から、集団における人々の立ち位置などへと視野を広げてゆく。

展覧会概要

展覧会「サエボーグ『I WAS MADE FOR LOVING YOU』/津田道子『Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる』 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」
会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日
入場料:無料

■同時期開催
・企画展「ホー・ツーニェン エージェントのA
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
・コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/Eye to Eye─見ること
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
・企画展「翻訳できない わたしの言葉
会期:2024年4月18日(木)~7月7日(日)

Photos(8枚)

サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真1 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真2 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真3 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真4 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真5 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真6 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真7 サエボーグ・津田道子の展覧会が東京で - “ケア”や“カメラと身体性”に着目した作品を発表|写真8

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