イッセイミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)の2015春夏コレクションのテーマは「トロピカル・ダンディーズ」。エキゾチックなリゾートからインスピレーションを受け、ポップとダンディズムの両面をバランス良く組み合わせている。
最初に登場するのはジャングルをイメージしたアーバンスタイル。凹凸感のあるジャケットやジレは、バナナと同じ種類のアパカやパイナップルの繊維で織られたトロピカルツイードだ。シャツの袖やショートパンツに大胆にプリントされたバナナ、パイナップル、ドラゴンフルーツは、京都の職人の手で丁寧に仕上げられている。
中盤はビーチをイメージしたスポーティーなリゾートルック。珊瑚のビーチの白、エメラルドグリーンとターコイズに輝く海の濃淡を4つの色で表現している。その4色を縦にグラデーションで表現したセットアップスーツが代表的なアイテムだ。クラゲをモチーフにしたシャツや透け感のあるロングコートにも目を奪われる。
後半は深海からインスパイアされたイブニングスタイル。海洋生物研究グループのブルームアソシエーションとのコラボレーションによるデジタルプリントは、深海探索艇に乗って地球の底を旅しているような気分にさせてくれる。
Text by Kaijiro Masuda(FASHION JOURNALIST)