ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2015年春夏コレクションが発表された。今回のコレクションのインスピレーション源は、インド・ラージャスターン州。ピンク色の街、ジャイプールやレイクパレス、アグラのタージマハル……。多くの旅人を惹き付けるインドには、語り尽くせないほど美しい文化が溢れている。ランウェイでは永遠の美を持つインドを意識した、ルイ・ヴィトンの新しいテーラードスタイルやミリタリースタイルが登場した。
カラーパレットはミリタリーカーキやブラウン、ホワイト、ブラックといった落ち着いた色合いにショッキングピンクやオレンジが効果的に投入されている。またインディゴブルーを始めとした青色は、今シーズンを象徴するカラーだ。
コレクションのメインとなるアイテムの一つがシャツ。インドのターバンの生地と刺繍モチーフからインスパイアされたシャツは、インドのタイダイテクニックで表現されている。また、シルクオーガンザのショートスリーブシャツは、山脈をイメージさせるカラコラム柄でインドの異国情緒溢れる雰囲気を醸し出す。その他にも、スポーティーな印象のポロシャツや、伝統的なインドのパターンで作られたホワイトシャツなど、バリエーション豊富に展開されている。
また、ミリタリーテイストなアイテムも多く登場する。フライトスーツのオールインワンや、フライトジャケット、トレンチコート、オーバーコートなどは、素材にカーフレザーを使ったり、エポレットにツイルレザーを用いたりすることで洗練された印象に。またチュニック風にレザーベルトを締めるコーディネートも提案した。
そしてコレクション内のスタイルを象徴するポイントは、ハイウエストのパンツ。装いに、このアイテムを合わせることで70年代風の着こなしを完成させる。中でも、ピークドラペルのジャケットを羽織ったスーツ姿は、インドの洗練された“現代版”マハラジャを彷彿とさせる。
ちなみにコレクションでは、新しい「V バッグ コレクション」もお披露目された。オフィスでもジムでも旅先でも重宝する大きさのバッグは、都会的な落ち着いたデザイン。これ以外にもラップトップケースやギターケース、トランクなど、様々な種類が登場した。
他にもアリゲーター革のスニーカーや日時計をイメージしたアイウェアやリングといったアクセサリーなど、細部にわたってインドを意識した今シーズン。魅惑の国へと思いを馳せながら、ルイ・ヴィトンは次なる場所へと旅を続ける……。