インドの通産省の傘下であるインド宝飾輸出振興会(Gem and Jewellery Export Promortion Council)は、8月15日から20日の日程で、グランド・ハイアット・ムンバイを会場に、アジアで初めてのジュエリーと、ファッションデザイナーがコラボレーションするインド・インターナショナル・ジュエリー・ウィーク(IIJW)2010が開催された。
第63回目にあたるインドの独立記念日に開会したこの会は、インドのジュエラーとファッションデザイナーの素晴らしい才能を組み合わせ、インドが誇る最上級のジュエリーを世界へと発信し、国内外のバイヤーにアピールすることで、ジュエリーに代表されるインドのラグジュアリーなアイテムの競争力を示すことを狙いとし、著名な演出家による、音と光と映像を駆使したステージが連日、繰り広げられた。
参加した30社のジュエラーが、それぞれ美を競う中、人気モデルや、女優もステージに登場し、まばゆいばかりのジュエリーを身に着け、多くの視線を集めていたが、その中で、大きな話題を呼んだのは、インド市場との関係を強化するため、㈱インフィ二ティクリエーションズと、一般社団法人日本ファッション・ウイーク推進機構(JFW)がすすめるプロジェクトのもと、本年6月末に行われた日本からの視察団の成果として、特別に参加することができた日本のJFWを代表する「ソマルタ」「モトナリオノ」「まとふ」の3ブランド。
伝統的なものから、モダンなものまで、ジュエリー、ファッションともに、インドの伝統的な要素を取り入れたものが多い中、若年層のライフスタイルが西洋化しつつあるインドで、日常にも着用できる自然な温かい雰囲気のまとふ、日本のカワイイを昇華させたモトナリオノ、未来を先取りしたスタイルのソマルタと、それぞれの魅力と、ジュエリーの見事なまでのコラボレーションが会場を魅了。ソマルタはインドの新進ジュエラーと、まとふとモトナリオノはインド最高峰のジュエラー「ガンジャム(GANJAM)」とコラボレーションした。
ソマルタのボディースーツに身を包みんだボリウッド女優ソナル・チャウハン
中でも、ショーのクライマックスに、ソマルタのボディースーツに身を包み、ボリウッド(※インド映画産業のこと)女優ソナル・チャウハンが登場すると、その斬新なデザインとジュエリーの組み合わせに、歓声があがり、観客の視線を釘付けにした。
イギリス、中国、イタリアを始め、マレーシア、リビア、モロッコ、イラン、チェコ、ポーランド、ウクライナ、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどからも、多くのバイヤーが参加し、海外のメディアにも大きく取り上げられたIIJW2010は、多くの反響を集め、6日間の幕を閉じた。
IIJW2010のへの参加により、インドのジュエリー&ファッション界への第一歩を踏み出した日本ブランドは、今後の展開が、ますます期待される。