アンディサイデッド((un)decided)の2025年春夏コレクションが2024年7月5日(金)、国立競技場 大型車駐車場にて発表された。
セヴシグ(SEVESKIG)のウィメンズブランド・アンディサイデッドは今季、「人類の発祥」に迫る。中でも、ディレクターである長野剛識が心惹かれたのは、1974年にエチオピアで発見された318万年前の化石人骨「ルーシー」だ。その命名の由来となったビートルズ(Beatles)の楽曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」の世界観をカラフルな衣服に落とし込んだ。
今季を象徴するのが、1960年代のアメリカで風変わりな服装や放浪を繰り返した若者・ヒッピーを現代風に解釈した、“ネオヒッピー”要素を散りばめたルック。たとえば、ヒッピースタイルを象徴するフレアシルエットのジーンズには、大胆なダメージ加工が施されている。
また、サイケデリックな花柄もヒッピーに欠かせない要素だが、今季はあえて丁寧な刺繍で繊細に表現。しかしそれをMA-1やカーゴパンツといったミリタリースタイルへと落とし込んだ。
キラキラとラメが輝くフリンジのドレス、透けるオーガンジー素材にボタニカル柄をあしらったスカートやスカーフ…とデコラディブな装いから一転、ギャザーで抑揚をつけたシアーワンピースが登場。ゆるやかに体躯に沿うシルエットで、余裕のあるエレガントさを演出している。
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のミュージックビデオに着想した、大胆な色使いも特徴的。オレンジイエローのグラデーションパーカーや、水色のフリンジビスチェ、ビビッドピンクの柔らかなカーディガンなどを、ホワイトやカーキのベーシックカラーと組み合わせたルックが披露された。