詩人・谷川俊太郎の展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が、2025年1月18日(土)から4月6日(日)まで、新潟県立万代島美術館にて開催。東京・立川のプレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)でも開催された巡回展となる。
1960年代から2024年11月にこの世を去るまで、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきた詩人・谷川俊太郎。生きることの面白さや大変さ、尊さ、死や戦争などの幅広いテーマを、絵と言葉で表現してきた。これらの作品には、読み手に対する希望の眼差しが共通している。
展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」では、約20冊の絵本を紹介。絵本の原画をはじめ、多彩なクリエイターが手がけた絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品を通して、絵本の世界を表現している。
中でも特徴的なのは、谷川の絵本の世界を身体全体で味わう展示。例えば『ことばあそびうた』の展示室は、しゃん、しゃん、しゃん、と鳴る鈴の音が魅力だ。床にデザインした床に沿って、「けん・けん・ぱ」のリズムで体をジャンプさせながらの言葉遊びが楽しめる。
また、絵本の世界を視覚と聴覚から体験できるインスタレーションとアニメーションにも注目。『もこ もこもこ』がテーマの展示室では、一歩足を踏み入れると谷川俊太郎の朗読が響き渡る。さらに、絵や光が360度ぐるりと「もこもこ」「ぎらぎら」「ふんわふんわ」する映像が流れる神秘的な空間が広がっている。
展示会の最後は、“生と死”をテーマにした絵本『かないくん』『ぼく』を展示。加えて、『あな』をイメージした角材を組み上げた立体的なベンチで、これまで紹介してきた絵本を読むことができるのも嬉しいポイントだ。
なお、谷川俊太郎の絵本にちなみ、新潟県立万代島美術館ではオノマトペをテーマにした所蔵品展を同時開催。耳を澄ませば絵から聞こえてきそうな音を、擬音語や擬態語で表現して楽しむ内容となっている。
【詳細】
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
会期:2025年1月18日(土)〜2025年4月6日(日)
場所:新潟県立万代島美術館
住所:新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5F
休館日:1月20日(月)、2月3日(月)、2月17日(月)、3月3日(月)、3月17日(月)
時間:10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
観覧料:
・一般 1,500円(1,300円)、大高生 1,200円(1,000円)、中学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金。
※障害者手帳の所持者は観覧料免除。
・前売券(一般のみ) 1,300円
※前売券は、2024年11月20日(水)から2025年1月17日(金)まで販売
【問い合わせ先】
TEL:025-290-6655