ステラ ジーン(Stella Jean)が2014年9月17日(水)、2015年春夏コレクションをミラノファッションウィークで発表した。登場したモデルは、スポーティなナンバリングTシャツを着ている。その胸にはハイチの首都〝Port-au-Prince(ポルトープランス)”の文字。ハイチはデザイナーのバックグラウンドがある国だ。
これまでも様々な国からのインスピレーションを織り交ぜたエスニックスタイルを得意としてきたが、今季は馴染み深き故郷とアフリカにフィーチャーした形となった。コレクションは、国連の国際貿易センターが推進しているプログラム、"エシカル ファッション イニシアティブ"とのコラボレーションによるもので、テキスタイルは西アフリカのブルキナファソやマリの女性たち、アクセサリーはハイチのアーティストによる手作りだ。
異なる文化のミクスチャーで完成されたルックは、まったく新しい架空の世界を描いている。都会的なトリコロール色のジャケットには、アフリカの女性たちを思わせる巻きスカートを。ジャポニスム香るキモノスリーブのジャケットには市場の女性たちのプリントに、ポイントとして袖の内側にジラフ柄を。西欧のレトロなドクターズバッグは、マリの伝統的な布の色合いとブルキナファソの生地によって解釈された。
シルエットは、ボリューム感と長さのあるスリーブとフレアスカートで作るXラインと、タイトなロングスカートが生み出すIラインが印象的だ。フルーツモチーフのアクセサリーや、飾り付きのシューズなど、小物使いも主張の強いアイテムを取り入れて、頭からつま先までハッピーオーラを振りまく。ラストには、モデルたちが夏空に映えそうなジューシーカラーのスイムウェアで登場してショーを締めくくった。