ロンドン・ファッション・ウィークにて発表されたマルベリー(Mulberry)の2011年春夏コレクション。
バラが咲き始めた庭園をイメージした今期のコレクションは、マルベリーらしいヴィンテージっぽさにグラマラスな雰囲気が加わった。映画「Gray Gardens」や小説「秘密の花園」からインスパイアされた、かわいらしくてウィットにとんだ、遊び心あふれる仕掛けでいっぱいのアイテムを、おそろいの赤毛のおかっぱのウィッグをかぶったマルベリーガール達が着こなした。
洋服は、贅沢な生地を使用し、ウエストをしぼったり、クラシックな金ボタンで淑女らしく仕上げた。スカートも少し長めになって膝丈か膝下丈で上品に。上まできちんと留められたボタンや、袖やウエストにあしらわれたリボン、プリーツやタック使い等クラシックなディテールが、モダンなマルベリーをまた一歩進化させた。
キーポイントはアニマル柄。グリッターできらきらのレオパードプリントやファニーなうさぎモチーフが、新登場のペールブルーのウォッシュデニムと共にバッグや靴、アクセサリーに使われている。キーカラーはメタリックなブルー、ペールブルー、プラムカラーや栗色、アプリコット。ヴィンテージライクな優しい白やベージュ、シャンパンピンクもガーリーな気分を盛り上げる。ソフト、ロマンティック、ドラマティック、シャープといった様々な表情の色達が組み合わせられて、カラフルでハッピーな世界を創り出す。
人気のバッグたちは、洋服と同じファンタジックな花柄やアニマル柄、カラフルな色使いによって今年っぽくアレンジされた。ショルダーバッグや小さなメッセンジャーバッグ、人気のアレクサ(ALEXA)シリーズに新たに加わったカメラバッグも使いやすそう。靴はソールに強い栗の木を使用。スエード、蛇柄、きらきらツイード、ウォッシュデニムの生地に、大きなバックルやスタッズがポイントになって、マルベリーガールの足元をガーリーに彩った。