ジュンアシダ(jun ashida)の2011S/Sコレクションがグランドハイアット東京で開催された。ショーの開始前には、デザイナー芦田淳氏の長年の功績を称え、フランス共和国から芸術文化勲章オフィシエの授与式が行われた。
今回のコレクションはその授与式でフランス駐日大使フィリップ・フォール氏がスピーチの中で、JUN ASHIDAのスタイルを「le chic(粋)」と尊敬の念を込めて表現したように、とてもシックでエレガントなもの。
初めは水玉やストライプをモノトーンのコーディネートにアクセントした都会的で洗練されたルック。またやや大振りな三連のブレスレットがワンポイントで効いている。続いて夏らしいシルクとコットンで軽やかなタウンウェア。こちらは赤のカラーバリエーションが豊富だ。ペイズリー柄のプリントをアレンジしたワンピースも印象的。
後半は前半と打って変わってドレスが多く登場。ドレープやフリル、ギャザーを用い、曲線的で流れるようなディテールが美しい。カラーも再度モノトーンなドレスを見せた後に、カラフルに展開。素材もとても軽やかなものを使用し、華やかさに春夏らしい軽やかさをプラス。
ラストはイブニングドレス。こちらはとてもタイトなシルエットでスレンダーで大人の雰囲気。さらにラインストーンやスパンコール、ゴールドのラメでゴージャス。特に、ストールのように揺れる袖がポイントになった。これはモデルがウォーキングする途中で、腰の後ろの結び目を解いて腕にからませていく様が、エレガントな雰囲気を醸し出していた。
またコレクションの最後にはashida brideのウェディングドレスが登場。4段のスカートと豪華なレースが一際華やかな様子。純白のウェディングドレスの息をのむ美しさで、ショーが締め括られた。