ロンドン・ファッション・ウィークにて発表されたデヴィッド コーマ(David Koma)の2011S/Sシーズンコレクションを発表した。
2年前にセントラル・セント・マーチンズを卒業したデヴィッド・コーマは、今シーズン、トップショップ(TOPSHOP)がスポンサーを努める新人デザイナー育成プログラム「NEWGEN」に入賞している。
チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』のテーマをBGMに始まったコレクション。ファーストルックは、まさに白鳥のような白とペールピンクのミニスカート。ミニ丈のスカートはプリーツを用いた立体的な作りでボリュームを生み出し、タイトなトップスと合わせたルックはバレリーナのよう。 白と黒を基調色にペールイエローやピンクを合わせただけのカラーパレットはストイックなまでにミニマル。直線と曲線を組み合わせたグラフィカルな2色使いが印象的だ。シルエットはシャープで直接的なラインが目立つが、プリーツを用いたエプロン・ベルトや異素材の組み合わせがミニマルなスタイルに変化を加える。
ぐっとクリーンでウェアラブルになったデヴィッド コーマのコレクションだが、後半はゴールドを贅沢に用いて、コーマらしいセクシーなパワー・ウーマンを演出する。ロンドンの新鋭は着実に実力をつけつつあるようだ。