soe(ソーイ)が、2015年春夏コレクションを発表した。
今シーズンのイメージソースとなったのは、雑誌『VOGUE』や『Harper’s Bazaar』などのファッション誌で活躍するフォトグラファー、クレイグ・マクディーンの写真集『I Love Fast Cars』。とにかく速く走る車が好きだった彼の幼少期の思いをそのままに、ドラッグレースとそれに携わる人々にフォーカスを当てた、アメリカンカルチャーが詰まった一冊だ。
クレイグと同じようにスポーツカーを愛する気持ちが、ぎゅっと込められたコレクションの中で、印象的なのはカラフルなペイント。レッドやブルー、イエロー、グリーンの鮮やかなペイントは、完成した洋服に1つ1つ施され、同じものは1つとしてない。また工具やハンバーガーの総プリントや、スポーツカーの立体的な刺繍など、ポップなデザインも多く見られた。
アイテムにも車へのこだわりは変わらない。エンジニアが着るメカニックコートに見立てたロングコートや、カスタムカーのホットロッドを扱うチームウエアとして用いられたスタジアムジャンパーなど。肩のラインを落としたビックシルエットに仕上げ、モダンなエッセンスをプラスした。
今季数多く展開されたショートパンツに合わせたのは、ワークブーツ。ブーツシャフトを短くすることで、コンパクトなシルエットに。またカシラ(CA4LA)とコラボレーションしたハット、ニューエラ(New Era)とタッグを組んだキャップなど、コーディネートをアップグレードする小物も充実していた。
近年続いているアメリカンテイストは、そのまま継続。しかし、スポーツカーやハンバーガーなどアイコニックなモチーフを散りばめることで、東京のストリートシーンに相応するポップなコレクションとなった。