2014年10月16日(木)、インプロセス(IN-PROCESS BY HALL OHARA)が東京・渋谷にあるヒカリエホールにて2015年春夏コレクションを発表した。
今シーズンは、サボテン、フェスティバル、タイル、ドクロ、画家のフリーダ・カーロなど様々なものや人からインスピレーションを受け、メキシコの美的感覚をモダンなルックで表現した。
メキシコタイルを組み合わせたようなセットから、モデルたちが登場。ファーストルックを飾ったのは、ホワイトフラワーのプリントとタイルプリントを組み合わせたトップス。いくつかのテキスタイルを組み合わせたデザインは、ブラウスやカーディガン、スカートなどの様々なアイテムにコレクションを通して展開された。パレットは元気を与えるグリーン、パープル、オレンジ、ブルーなどバラエティに富む。
カラーや模様を引き立たせるように、華美な装飾は控え、すっきりとしたシルエットで展開。中盤には登場する、ヤシの木、デイジーやポピーなどの花々が大胆に描かれたシルクワンピースやブラウスも、ミニマムなシルエットからクリーンな印象を与えた。ここには、幅広い年齢層に着てほしいというデザイナーの思いが込められている。
夏の暑さを表現するような、レッドとブルーを組み合わせたグラデーションニットは、メキシコの街並みがインスピレーション源。カラフルな建物が並ぶ街に、あたたかな太陽が降り注ぐさまを、色彩のもつ美しさで装いに落とし込んだ。
第7回DHLデザイナーアワードを受賞した、インプロセス。デザイナーのスティーブン・ホールと大原由梨佳は、ショー後の会見で「今後は世界展開を視野に入れ、意欲的に活動をしていきたい」とコメントした。