アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)が2015年プレフォールコレクションを発表。1930年代の独立心が強いスポーツウーマンのワードローブからヒントを得て、フェミニズムの思想を反映したウェアが披露された。
柔らかなパープルで女性の優しさを表現した、コクーンシルエットのニットは、ブランケットやスカーフのように、くるくると体を包み込み、温かみを感じさせる丸いシルエットを完成させた。曲線を表現するニットに反して、直線的なシルエットも登場。チェック柄のワイドクロップドパンツやノースリーブのデニムワンピースは、センタープリーツやパイピングなどの加工を施すことで、縦のラインを強調し、シャープな雰囲気を漂わせる。
シューズは、今季らしいスポーツエッセンスを感じさせるアイテムの1つ。マウンテンブーツからインスピレーションを得た重量感のあるデザインと、遊び心溢れるカラフルなシューレース使いは、全体に彩りとエネルギーを添えた。
上品な印象のツイードも、裾にフリンジをあしらったジャケットやノースリーブトップスとなり、活発なイメージのアイテムへと変化。またレースとニットをドッキングさせたアイテムは、意外性のある異素材の組み合わせがインパクトを与え、コレクションの中でも印象に残るピースとなった。
今シーズンは、異なるエッセンスの融合がキーポイント。クラシカルな模様とモダンなグラフィックパターン、曲線と直線、デニムとファー……。相反する要素を融合させることで生まれる、可憐さと力強さをあわせ持つワードローブが展開された。