メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)が2015-16年秋冬メンズコレクションを発表した。今シーズンのタイトル「K.I.M」は、"Kitsuné Institute of Music"の略。ブランドと切り離せない存在である音楽的バッググラウンドを表現しつつ、60年代のグラフィックスタイルを新たな色やパターン、シルエットに落とし込んだスタイルが披露された。
今回のコレクションのハイライトは、カッティングや細かなディテール。体にほど良くフィットするようなカッティングと、無駄を省いたシンプルかつ目立たないディテールが、ミニマルな大人のスタイルを仕上げている。
また、千鳥格子、ストライプ、チェッカープリントなど目を惹く柄を大胆に組み合わせ、コントラストが際立つキャッチーな見た目に。加えて、グレーや淡いブルーにベージュといった、レトロな雰囲気も漂わせる中間色を多用しながらも、時に裏地や切り替えでシルバー、レッドなどを投入することで、メリハリのある全体を意識している。
なお、今シーズンは韓国に敬意を捧げたコレクションでもある。そのため、韓国人アーティスト・Moonassiによる、繊細なイラストや、国旗の色に影響を受けた赤・青・白が使われているアイテムも多い。まさに60年代のポップな柄がモダンなアーティストによって現代に再解釈された柄や色遣いだ。