ジャスト カヴァリ(Just Cavalli)が、2015-16年秋冬コレクションを発表。
メキシコの現代絵画を代表する画家であり、民族芸術の第1人者としても数えられるフリーダ・カーロからインスピレーションを得て、彼女の作品同様に鮮やかなパレットで表現されたワードローブが展開された。
今季を象徴するのはフローラルプリントやアニマルプリント、チェック柄、幾何学模様をギュッと詰め込んだミニワンピースやスカート。イエロー、パープル、オレンジなどのエネルギッシュなパレットが、陽気なメキシコの文化と暖かな気候を表わし、豊かさと力強さを与えた。また1428年頃からメキシコ中央部に栄えた国家・アステカの文化を象徴する、アステカ柄も展開。
個性的なルックが揃う中で、最も華々しく輝くのはカラーファーのコート。柔らかなホワイトやベージュのミンクやラピンをパッチワークし、サボテンを想起させるようなパキッとしたグリーンをプラスした。またレッドやイエロー、ブラックをミックスさせたコートは、メキシコに生息する鳥たちのように、生命力があふれ活き活きとした表情を魅せた。
一方で、ライダースベストや部分的にレザーを採り入れたコートなど、モノトーンでまとめられた落ち着いた印象のアイテムも登場。ファーの襟で色彩のアクセントを加えると、今季の特徴を表したスタイルに。首元のポイントは、コレクションを通して展開され、ボタンダウンタイプの襟やスカーフなどがルックを彩った。
ブラックのワンピースにあしらわれた、メキシコ刺繍を彷彿とさせるフラワーモチーフや、ワンピースを彩る万華鏡のような線対称の模様など、多彩な装飾がコレクションに華を添える。それらを活かすように、ブラックのマキシ丈ドレスには女性らしいシルエットが採り入れられた。