バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)、2011-12年秋冬メンズコレクション。今季のテーマは「Burberry Weather Boys」で、3つのサブテーマから成る、3部構成のショーを展開した。
第1部は「Protect the Rain」。赤やイエロー、ブルーのカラフルなチェックのコートが登場。無地のコートも赤やグリーン、スカイブルー、オレンジ、イエローと鮮やかな発色で、憂鬱な雨の日を楽しく盛り上げてくれそう。デザインはPコートやダッフルコート等トラディショナルなスタイルを踏襲し、美しい発色が一層ひきたてられている。
第2部は「Protect the Wind」。レザーやファーを使用したラグジュアリーなコートが揃った。ムートンにキルティング加工を施したり、シアリング(ファーの表面の毛を刈り込んで模様を付けること)でチェック柄に仕上げられたり、衿等に部分使いされたりと、バリエーション豊かなファー使いがポイント。落ち着いた色使いと細身になったシルエットが、よりシックで大人な雰囲気を醸し出した。
エンディングは「Protect the Snow」をイメージ。ベージュやグレイ、黒を中心としたモノトーンスタイルに、ミンクの帽子が合わせられた、アクセントの効いたスタイリングが印象的で、バーバリーならではの上質な素材と高いテイラーリング技術が光っている。
フィナーレでは、透明のレインコートを着たモデル達が本物の雨の中をウォーキング。レインコートに象徴されるバーバリーの伝統と歴史、そしてクリストファー・ベイリーのモダンな才能という強力なタッグが実現させた、素晴らしいコレクションとなった。