マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)の2015-16年秋冬コレクションは、ミモレ丈のスカートやワイドパンツ、ロングコートを中心に、重心を低くとったスタイルの連続。フレアスカートとロングセーターの組み合わせや、タートルネックとボリュームパンツの組み合わせなどが続く。
そこに、ゆるりと巻いたマフラーで縦のラインを加えたり、キュッとベルトを締め、ウエストマークを施したり、タートルネックを取り入れて、ボリューム感のあるネックラインに仕上げたり。コーディネートの中に、視線を集めるポイントを作ることで、すっきりとした印象に仕上げている。
茶色がかったチャコールやダークグリーン、カーキといったダークカラーが落ち着いた世界観を構築していくなか、ボーイズジャケットやショートパンツ、ユニフォームライクなプリーツスカートなどがフレッシュな空気を呼び込んでくる。特に、ショートパンツとソックスのコンビネーションは、快活な少年を想起させた。
ファブリックは、英国ブランドならではのクラシックなものばかり。ブランドオリジナルカラーに染め上げたシープスキンやハリスツイード、ブランドの秋冬コレクションのアイコンとなったカシミヤなどが揃う。また、スカートに用いた光沢のあるブラックレザーやシューズに採用したパテントレザーも展開。そんなキーファブリックが、コレクションにエクスクルーシブな流れを作っていた。