ミラノファッションウィーク2日目の2月24日、アンテプリマ(ANTEPRIMA)が2011年秋冬コレクションを発表した。
ネット上でライブストリーミングも行われた今シーズンのテーマは「ミスティック・ビューティ/秘められた美しさ」。控えめでありながら繊細で計算しつくされたディテールで女性の内面に秘められた美しさを表現する。
ファイン・ウールのニットやベイビー・アルパカのツィードなどの素材を用い、彫刻的でありながら柔らかなシルエットを作り出す。一方でハイテク素材を用いた光沢のブラウスやワンピース、テーラードジャケット、マニッシュなストレートとワイドパンツなどはシャープで凛々しい女性像を描く。カラーパレットはアイボリーやグレー、ダークブルーなどを中心に、オリーブやボルドーなど深みのある落ち着いたトーンでまとめる。
アンテプリマのコレクションではバッグやシューズからも目が離せない。落ち葉色のシューズはしっかりしたヒールが歩きやすそうだが、くるぶしから足の甲に向かって大きく開いており、女性らしくて軽やかだ。人気のワイヤーバッグにはフェザーをあしらって秋冬らしく、かつフェミニンな印象。
女性らしい柔らかさと凛とした強さ。対照的な要素をバランスよく調和させ、多面的な女性像を表現した秀逸のコレクションだ。