マイケル・コース コレクション(Michael Kors Collection)の2016年リゾートコレクションが、ニューヨークで発表された。
六角形や八角形、ひし形そして太いボーダー。直接的なアイコンが、ワードローブという名のキャンバスを右や左に自由に動き、リズミカルな幾何学模様を届けてくれた。グラフィックのシャープさが、プリーツスカートやファーコートなどの素材の柔らかさを引き立たせ、コレクションに温もりをもたらしている。
コートのラペルやシャツの襟、スカートやワンピースに配したボタンは大きめのサイズをセレクト。キャメルやブラック、ホワイトに、コーラルやゼラニウム・カラー、爽やかなライムやアクア・カラーを溶け込ませ、レトロなムードを強めていく。
2015-16年秋冬コレクションで印象的だった、肩掛けしたコートスタイル。そこから始まった今季は、少しだけロング丈のジャケットや裾の広がったパンツといったデイリー使いにぴったりなウェアから、リラクシングムードのワイドパンツやスカーフ・ドレスなどバケーションシーンに添うアイテムまで展開。現代女性のライフスタイルにしっかりと目を向けているブランドの姿が、しっかりと伝わってくるシーズンだった。