コーチ(COACH)が、 2016年春夏メンズコレクションをロンドン・ファッション・ウィークにて発表した。
2015年秋コレクションに引き続き、今季もアメリカンカルチャーに注目。ロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」のような、西海岸のカラっと晴れた爽やかな空気に、90年代のヒップホップカルチャーを確立した東海岸のカルチャーを合わせた、カルチャーミックスを提案していく。
Tシャツやフード付きジャケット、ローケージニットに、バミューダパンツをマッチさせたカジュアルスタイルが繰り返し登場。そこに、アイキャッチなサイケデリック模様を加えた。ピンクやパープル、ライトグリーンを用いた色鮮やかなパターンは、60年代に流行したサイケデリアのように夢見るような感覚を与え、さらにアニマルプリントも登場し、パターンオンパターンのコーディネートがコレクションを占めていく。
そこにプラスしたのは、ビックシルエットなアウターの数々。パッチワークのレザージャケットやレザ―パッチ付きのモッズコート、ライダースジャケットが揃う。中には、レザ―ジャケットとステンカラーコートをドッキングさせた、ユニークなものも。
ポップなアイテムに負けないくらい、エネルギッシュなのは、小物での遊び。もこもことしたサンダルやレザ―スニーカーで軽やかに足元を飾り、クロスボディバッグやウエストバッグ、さらに小脇に抱えたハンドバックが、軽快感を与えていく。今季は、毒っ気を巧妙に織り交ぜた、フレッシュなコーディネートが印象的だった。