ランバン(LANVIN)の2016年リゾートコレクションが発表された。テーマを「リフレクション(反射)」と設定し、アーティスティック・ディレクターである、アルベール・エルバスが感じた“現代の”リフレクションをワードローブに表現した。
今日、人々はコレクションをその場で見ることよりも、写真やSNSを通して目に入ることが多い。そんな、まさに現代を反映した光景に、アルベールは興味を持ち、切り取られた「一瞬」を表現しようと陰影がハッキリとしたスタイルを用いたようだ。
現代社会の退屈な瞬間から、ハッピーな瞬間まで、ライフスタイル全体を表現した本コレクション。バックのカラーも相まって、ガーメンツそれぞれの表情が豊かに表されている。
パープルのライダースジャケットに、レッドのドレスを合わせらルックでは、テキスタイルのバラエティや生地の立体感が、奇抜な色合いとマッチ。ベルトやバッグで、プレーンな素材を用いることで印象の深みも増している。
一転して、モノトーンのクールなスーツスタイルで魅せるのは、日常のダークな瞬間なのだろうか。丁寧に仕立てられたジャケットと、アシンメトリーのフォルムと滑らかなファブリックが美しいパンツの相性が美しい。シルバーのクラッチとベルト、パイソン柄のシューズでアクセントを加え、シンプルな中にも奇抜さをプラスしていた。