初のコレクションラインを発表したヘッドライナー(Head L_iner)。冒頭からデザイナー・吉田ロベルト氏の出身地である沖縄を連想させる音楽が流れ、ショーが始まった。
ファストファッションとハイファッションの中間にたつブランドとして、テーラード・ジャケットやバイカーレザージャケットに、ヴィンテージ風ティ−シャツやチェックのシャツを合わせるなど、全体的にリアルクローズを中心にショーは流れていく。終盤に近づくにつれ、レザーとツイードが融合したジャケットや、ピンクのチェック柄Pコート、また襟にファーの付いたコート等が登場し、リアルクローズでありながらもハイファッション的要素が見受けられた。またスパンコールがつけられたスニーカー等、足元にもこだわったディテールが施されている。
フィナーレでは、沖縄のローカルヒーローである琉神マブヤーと龍神ガナシーが登場。ランウェイ上で敵役のクーバー1号2号との戦闘シーンを再現するという印象的な演出で会場を沸かせていた。終了後、コレクションが震災の影響を受けたかという質問に対し、吉田氏は「今自分が出来る事からやっていきたいと言う気持ちがあった。自粛の方向は無かった。」とモチベーションと共にスタイリングや演出上での変更点はなかったと語っていた。