長年国内ファッションシーンの第一線で活躍し、数多くのファンを持つデザイナー・宮下貴裕氏が率いるタカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.)が4番目のコレクションとなるsymphony #0004を展示会形式で発表した。
今シーズンはフィッシャーマンとハンティングを思わせるアイテムが数多く登場。黒に変わる色として提案されたチョコレートブラウンを軸とし、ネイビーやパープルといったそれぞれ相性のいいカラーが展開された。
オールインワンやバッグ型のベスト、首からかけるとベストのようにみえるショルダーバックなど組み合わせを自由自在に楽しめるアイテムが豊富であり、レイヤードスタイルを好む宮下氏の意思が色濃く伺える。チェック柄やゴブランプリントを施したフロントジップのシャツも印象的だ。
ブランドのシグニチャーラインは今期も登場したが、パジャマラインはダブルフェイスが用いられ、色の組み合わせが新鮮。ホースライディングジャケットやチェスターコートといったアウターはゴブランやペイズリージャカードなど様々な素材によって新たな表情をみせた。このラインは宮下氏が自らがアイテムを着用し、改善され続けているというだけあって、ボタンやパンツの裾に施された当て布などディテールの随所にまでこだわりが感じられる。
宮下氏が撮り卸したミュージシャンのBECKなどのTLR®IK Tシャツも展開。
さらに、今季はニューメキシコを拠点に活動の幅を広げる新進気鋭のジュエリーアーティスト、コディ・サンダーソン(Cody Saderson)氏とのコラボレーションが実現。伝統的なインディアンジュエリーをベースにしつつ、斬新でユニークなデザインを打ち出す彼のオリジナルデザインが発表された。
ソロイストの服に合わせて製作されたというシルバーのバングルやリングなどインパクトがありながら繊細さを感じられる物ばかり。ぜひ重ね付けによって楽しみたい。