マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)の2016年春夏コレクションがニューヨークで発表。マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)が統合されてから初めてのショー。「このコレクションは、その場所にかかわりなく存在するすべての人々への称賛だ」とマーク本人が語るように、あらゆる人へのリスペクトを感じるワードローブが展開された。
アメリカ国旗を連想させるブルー、レッド、ホワイトに、淡いパープルやシルバーを合わせたパレット。計61ルックで贈られたコレクションには、様々なモチーフが散りばめられていた。
ファーストルックや3つ目のルックで用いられたのが、胸の真ん中で裁断・再構築されたスウェット。ボトムスには、ショートパンツにスカーフを巻き付けたような、興味深いシルエットのアイテムを合わせた。
ショーの冒頭で、カジュアルなアイテムが見受けられたかと思えば、場を一瞬で華やかにするようなドレスがランウェイを彩る。肩から伸びるベルトや、マキシ丈の裾が歩を進める度になびき、艶やかさを一層引き立てた。
中盤から後半にかけては、フェイスプリントのファブリックを使用したルックが多く登場。様々な密度でプリントされたモチーフは、その大きさや数によって叫び声を変え、何かを訴えてかけてくるようだった。
カラフルでパワーのあるウェアに、引けを取らず異彩を放っていたのが足元のシューズ。ボクシングシューズを思わせるものや、花びらのように装飾が広がるもの、蛇が足に巻き付いているようなデザインのものなど、コーディネート1つ1つに適したシューズが、コレクションに厚みを持たせていた。