フィンランド生まれのシューズデザイナーJulia Lundsten(ジュリア ランドステン)が手掛ける、ロンドンを拠点として活動するシューズブランド「FINSK(フィンスク)」。あのマノロブラニクもFINSKのシューズを絶賛するほど。
そんなFINSKの2011年春夏コレクションは「Adagio(ゆるやかに・ゆっくりと)」をテーマに、バレエのレッスンからインスピレーションを受け、ゆっくりした動きの美しさを、シューズのフォルムやアッパーのレザーが足を包み込むデザインに表現した。
トーンはバレエスタジオで見られるような静かで控えめ。足首のベルト、アッパーの包みのディテールはとても柔らかく、ライニングを使わずに自然でオーガニックな感じに作り上げている。
ヒールに用いられた明るいイエローやライラックを陰のような小さなディテールとして取り入れ、ダンサーの動きやパフォーマンスの準備としてとらえている。アッパーに用いられた静かなトーンのミントグリーンは、明るいイエローとコントラストをなす。そしてコーラルピンクは温かみのあるグレーと融和しているなど、カラーのバランスが巧妙。
また、しわ加工されたものやざらついた表面のレザーと、クリーンな印象の光沢があるレザーとのコンビネーションも秀逸で、“マットとシャイニー”、“ソフトとハード”といった異なる表情を、流れるようなデザインにプラスすることで、一際目を引く印象に仕上げている。
トレードマークとも言えるFINSKのウッドウェッジヒールは、今回ウッドをダイナミックにカットし、ヒールのすわりの部分の下からはじまり、履き心地を残しながらもバランスと空間のイメージを作るべくシャープに変化した。
大胆なデザインを、落ち着いたカラーと絶妙な配色でエレガントに仕上がったFINSKのシューズは要チェック!
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