エスカーダ(ESCADA)の2016年春夏コレクションが、2015年12月4日(金)、東京・六本木のグランドハイアット東京で発表された。
ファーストルックを飾ったのは、トリノオリンピック金メダリストの荒川静香。涼しげなライトブルーの地に、色鮮やかな花模様を描いたパンツルックで登場した。
今季のエスカーダは、心躍るような軽やかさがある。ピンクやイエロー、ブルーといった春らしいカラーで彩り、肌に溶け込むような薄い素材を選んでいる。ハリ感のあるノーカラーコートは大胆なカッティングを施し、シャツワンピースは丸みを持たせて、シルエットでも軽快さにアプローチ。ローエッジ仕立てのショートパンツや、スカーフを巻き付けたようなベアトップといったウェアも軽快さに加速をかける。
また今季は、マスキュリンなディテールを加えているのもポイント。ジャケットは、かっちりとしたスクエアショルダーに設計されているし、ブラウスはメタリックカラーのボタンを配してミリタリー調に仕上げている。ブラウスやノースリーブトップスと組み合わせた、パンツスタイルも目に留まった。
フィナーレにかけてはドレスルックに。ボタニカルプリントやパキッとしたカラーリングなど、今シーズンを象徴する要素を取り入れ、様々な形のドレスを提案。スリットを配したエレガントなものから、キャミタイプやベアタイプといったフェミニンなもの、ギャザーを配してふわりとした広がりを持たせたものまで多種多様に揃った。ラストは、モノトーンのドレスを纏った荒川静香が飾る。湧き上がる拍手と共にショーは幕を閉じた。