プラン シー(PLAN C)の2024-25年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。
今季のプラン シーは、20世紀のイタリアの画家、彫刻家であるアルベルト・ブッリの作品にインスパイア。ブッリの作品に見られる赤、黄、黒、タバコ色といったカラーパレットを用いて、グラフィックの魅力を際立たせるようなルックを提案する。
たとえば、ブラウンのクロップドニットと、レッドとブラックのボーダーワンピースのレイヤードは、アルベルト・ブッリの抽象画のイメージを色濃く反映したルック。曲線的なカッティングのニットと、直線的なボーダーのユニークなコントラストも、アート作品のような趣を感じさせる。
プラン シーらしいエッジを引き出す、捻りの効いたディテールのワードローブも見逃せない。重厚なウールのスタンドカラーコートは、大胆にサイドスリットを入れ、ブラックのリボンを配することでフェミニンな抜け感を演出。幾何学的な長方形の立体ポケットの装飾もまた、遊び心をプラスしている。
マスキュリンなスクエアシルエットのブレザーには、あえてフェミニンなシアースカートを組み合わせ、絶妙なバランス感を演出。スカーフのような佇まいのミニマルなマフラーに、大ぶりのゴールドチェーンネックレス、ワークブーツのような趣のあるチューブラーブーツといった“ハズし小物”によって、エレガントなルックに個性を添えているのも面白い。
また今季は、ブランド独自の素材を使用したアイテムも多数登場。中でも注目したいのが、ペーパーのような質感のテクニカルファブリックだ。そのシャカシャカとした質感に反して、クラシックなストライプのパジャマルックへと斬新にアレンジされ、コレクションに新たな表情を加えている。