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アライサラ 2016年春夏オートクチュールコレクション - パリを拠点とした初シーズンの幕開け

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 アライサラ(araisara)は、パリを拠点としたオートクチュールコレクションを発表。デビューから7年に及ぶ全コレクションを「月の語り」と銘打って、2015年春夏プレタポルテコレクションを最後にブランド第1章を完結させた。パリに拠点を移す第2章は「太陽の語り」と称し、オートクチュールブランドとして幕を開ける。

アライサラ 2016年春夏オートクチュールコレクション - パリを拠点とした初シーズンの幕開け | 写真

「太陽の語り」のスタートは「時」をテーマとし、ブランド立ち上げのきっかけとなった宮染の製作所と、その場所で生きる職人達にスポットライトをあてた。当時出逢った1人の宮染職人は3年前のパリデビューコレクション後に他界。現在そこでは、彼の技術を受け継ぐ23名の職人達が、日々製作に挑んでいる。

彼らの手から生み出される宮染は、繊維が際立ち、通気性に優れ、時を増すことに刻々と表情を変える。カーディガンやワンピースに用いられた黒の背景は、黄色や緑、朱色のモダンな柄が綾なす美しさを誇張する。

また、日本古来の紙である和紙による織物は、立体的かつ構築的にワンピースやトップスに装飾された。天然素材特有の涼やかな肌触りと通気性の良さをち、軽く、抗菌性に優れた秀逸な機能は、儚げな風貌からはあいまみえないものだ。

アライサラ 2016年春夏オートクチュールコレクション - パリを拠点とした初シーズンの幕開け | 写真

そして、裁ち落された着物やアンティークの生地が重なりあう「時織」はブランドデビュー時に発表されたオリジナルの素材。現代の生地と織り重なることで今と昔を融合し、衣服に新たな息吹をもたらす。

デザイナーの荒井沙羅の心に残る想いを捧げ、古きよきものを未来へ。初のオートクチュールコレクションは、昔と今と未来を繋ぐ場所となった。

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