「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」が2016年7月27日(水)から8月23日(火)まで東京・上野の森美術館、9月11日(日)から10月16日(日)まで愛知・松坂屋美術館にて開催される。※京都開催は、7月18日(月・祝)に終了。
本展はデザイナー、ポール・スミスの魅力と芸術性、世界観をブランドの軌跡と共に紹介するもの。世界のトップファッションブランドとして地位を確立した彼のキャリアを振り返り、クリエーション、インスピレーション、コラボレーションなどが披露される。
今回、上野で開催される東京展をレポート。10個のコーナーに分かれた会場の展示は、ポール・スミス自身がプロデュースした。まず入って目に飛び込んでくるのは、10代からポールが集めてきた絵画や写真のコレクションが壁一面に飾られた空間。アンディ・ウォーホルやバンクシーなどのアーティスト作品から、セレブとのお茶目な2ショットまで約500点が展示されている。
続いて注目したいのは、ブランドのデザインスタジオを再現したコーナー。ここでは、1900年代の写真や花々など、部屋に散らばる様々なインスピレーションが、シャツやドレスへと落としこまれる過程を覗くことができる。ブランドのアイコンとも言える、ストライプ柄もここで生み出されており、クリエーションの裏側を見ることのできる貴重な空間だ。
他にもブランドの始まりとなる、わずか3メートル四方の店舗だったイギリス・ノッティンガム第一号店や、創作のインスピレーションが詰まった彼のオフィスを再現。また、ポールの頭の中へ迫るコーナーでは、彼の頭に浮かんでくる数え切れないほどのイメージを幻想的な映像インスタレーションで表現。「ただ見る」だけではなく「物を観察する」ことによって、様々なインスピレーションを生み出している、というデザイナーの頭の中を覗くことができる。
2階へと歩を進めると、数々のブランドとのコラボレーションアイテムが並ぶ空間が広がる。さらに、ファッションショーの映像が公開されるコーナーでは、過去から2016年春夏コレクションまでのアーカイブピースと共に、華やかな世界の舞台裏を見ることができる。
なお会場では、作品付近のQRコードをスマートフォンや携帯電話で読み取ることで、展示紹介の音声ガイダンスを無料で聞くことが可能。日本語版のナビゲーターは、自身もポール・スミスの愛用者だと語る俳優・松田翔太が務めている。
【開催概要】
ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH
■上野の森美術館
会期:2016年7月27日(水)~8月23日(火)
住所:東京都台東区上野公園1-2
TEL:03-3833-4191
■松坂屋美術館
会期:2016年9月11日(日)~10月16日(日)
住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋本店南館7階
TEL:052-264-3611
■京都国立近代美術館
会期:2016年6月4日(土)~7月18日(月・祝)
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL:075-761-4111
※終了しました。