ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)の2012年春夏メンズコレクション。ハワイの夕焼けプリントをまとったモデルが登場をして幕を開けた今シーズンは、明るく 陽気なコレクション。デニムジャケットのラペルやインナーのTシャツ、スニーカーにまでハワイアンプリントに染まった。
ベーシックなピンストライプのテーラードアイテムはハードなレザージャケットやボーダーのカットソーを合わせてゴルチエ流に着崩した。ブリティッシュテイストあふれるタータンチェックは、今季はシースルーで爽やかに。胸元に花柄のシャツをのぞかせて粋な着こなしを見せた。キルトスカート風のハーフパンツも、ブルーのボーダーのマリンテイストで夏らしく。
黒のリボンタイのタキシードスタイルも、ハイビスカスが華やかに咲き誇るブルーやカーマインレッドのパンツやシャツを合わせて新鮮なスタイリング。 ゴルチエらしいクチュールテイストは今季も健在で、ジャケットのラペルはこの上なく美しいドレープを描いてウエストを彩っている。ロックなパイソンのジャケットとパンツも、カラーはブラックでシックゴージャスに。そして、手の込んだパールやメタル糸の刺繍やパッチワークで、ラグジュアリーにルックを彩った。
パリジャンの洗練されたエレガンスの中に咲くハイビスカスに、陽気で明るいゴルチエの人柄が垣間見える素晴らしいコレクションとなった。